一口に体毛と言っても、髭・髪の毛・胸毛・すね毛などいろいろな種類がありますよね。ここでは、ひげの構造などの基本的な部分はもちろん、髭と体毛の関係など様々なアプローチから、髭の実像に迫っていきたいと思います。
髭の構造
髭の構造は、他の体毛とほとんど差がありません。ひげの根元の部分には毛根や毛乳頭があり、地肌から数ミリのところにその根をおろしています。そこから地肌との境界線にある毛幹に支えられ、髭は外の世界に顔を出しているのです。ちなみにヒゲの主成分はケラチンというタンパク質で、1人当たりなんと3万本近い髭が生えています。
髭の色
髭というと黒々としたイメージがありますが、たまに茶色っぽい毛が生えてくることがあります。そんな変わった色のひげが生えてくると人によっては、「どこか体調が良くないのか」とか「自分の先祖は外人なのか」など、いろいろと考えてしまう方も多いようです。しかしこれは体調がどうと言うよりも、メラニン色素の影響によりたまたまヒゲの色が変化しただけなので、特に心配する必要はありません。
髭質と体毛
髭は言うまでもなく、人間の体毛の1つです。ですから、ヒゲだからと言って胸毛など他の体毛と、毛質に違いはほとんどありません。しかし、普段私たちが目にしているひげの大部分は、硬い毛質をしているように感じられますよね。ですから、ゴワゴワした髭と他の部分の体毛を比べても、中々これらが同じ質の毛だというイメージが湧かないのではないでしょうか。しかし体質にもよりますが、ひげを長期間伸ばしっぱなしにすると大抵ソフトな毛が生えてきます。簡単に言うと、普段見慣れているヒゲは短く切ってあるので、その切り口が硬いだけなのです。ひげをそれなりの長さにまで伸ばすと、他の体毛と同じような質の毛が生えていることに気付くはずです。
髭、体毛、男性ホルモンの関係
男性の体毛は、男性ホルモンの影響をあまり受けない部分(無性毛)と、強く受ける部分(性毛)との2つに分けることができます。
男性ホルモンとは
男性ホルモンは、その90パーセント以上が精巣でつくられ、私たちが生まれる前には(母親の胎内にいる時には)、人間としての体を形作るために使われます。その後思春期になると、男性ホルモンには男性としての成長を促進させる作用があります。また男性ホルモンは、骨格や筋肉の成長を促すために使われますが、ひげを始めとする多くの体毛の成長にも、大きく関係するのです。
無性毛とは
眉毛やまつ毛、そして髪の毛がこの無性毛に属します。よく体毛が濃いのに髪の毛が薄いと悩む方がいらっしゃいますが、髪の毛と体毛(髭や胸毛などの性毛)の濃い薄いはあまり関係がないことなのです。
性毛とは
髭をはじめとして、胸毛や背中の毛などがこの性毛に属します。ですから、ヒゲの濃い方は一般的に、胸毛などの体毛も濃くなる傾向があるのです。ひげに限らず体毛(特に毛髪)の濃い薄いは、男性にとってコンプレックスの大きな一因になりますよね。しかしこれは、【男性ホルモンの量=体質の違い】から来ているので、ある意味どうしようもない事なのです。
髭剃りでヒリヒリ・・・
ヒゲ剃りをした時に適切なケアをしないと、髭の周りがヒリヒリする方も多いのではないでしょうか?ひどい場合にはヒゲ剃りの後に、剃った所が真っ赤になる方もいらっしゃいます。髭には当然神経が通っていないので、この現象はヒゲ剃りによって顔の地肌の神経がピリピリと痛みを感じているという事になります。そうならないためにも、このサイトで紹介するヒゲ剃りグッズを有効に使っていただけると幸いです。ちなみに私はヒゲ剃りをする時には、手洗い石鹸を泡立てて髭の周りに塗るだけなので、時々ザックリと皮膚を傷つける傾向があり、反省する事しきりなのでした。