海岸が赤く染まることがあります。それを「赤潮」と呼ぶのですが、これが実際に、環境に影響があるかどうかというと、有害なものかどうかによって、変わってきます。
赤潮とは、植物プランクトンが大増殖することによって海水の色が、赤褐色や茶褐色、緑色(緑色のものはアオコとも呼ばれています)に変わることをいいます。
赤潮は古くから続く自然現象の一つとして知られていました。
最近、赤潮が大きな社会問題として取り上げられるようになったのは、赤潮がより多くの漁業被害をともなうようになったからです。
赤潮という名の他に、「苦潮」「腐潮」「厄水」などとも呼ばれています。
赤潮は、陸に近く浅い海で、陸からの汚水が流れ込んでくるところに多く起こりやすく、例えば、瀬戸内海などの狭い海や、海水が汚染されているところです。また、滋賀県の琵琶湖など、湖でも赤潮は発生します。