エジソン 発明 電球

偉大なる発明家その名はエジソン

「発明王と呼ばれた人物の名前を挙げよ」、こんな問題が
もしテストに出たらあなたはなんと答えますか?
「ドクター中松」と答えたあなたは相当のひねくれ者です。
では「現代の電化社会を生み出した偉人の名前を挙げよ」、こんな問題がもしテストに出たらどうでしょう。 この場合、最初に思いつくのは偉大なる発明家トーマス・アルバ・エジソンだという人が多いと思います。

トーマス・アルバ・エジソンの功績

トーマス・アルバ・エジソンは、「近代の文化において多大な功績を残した偉大な発明家」としてその名が伝わっています。現代に存在する電化製品のほとんどの発明・改良にかかわり、電球の発明で人類の夜を明るく照らし、人々の生活に電気を取り入れたことこそが、エジソンの功績の真価であるといえます。

エジソンの本当の功績

しかし、エジソンの功績は伝記などで脚色された部分のある発明ではなく、「発明」という行為を大勢の人間に認知させたことです。

それまでの発明と言うものは、「立派な学校を出た、一流の科学者が作り出すもの」という既成概念があったと言えます。

しかし、エジソンは立派な学校も出ていなければ、学位を持っているわけでもありません。努力で身に付けた科学知識で様々な発明を作り上げていったのです。

発明を一般人にも手の届く、アメリカンドリームを実現する手段へと変えたのは間違いなくエジソンなのです。

 

エジソンが関わった発明

エジソンの名を知らしめたのは、なんといってもその発明品の数々です。最も有名な発明とされているのが「白熱電球」でしょう。

白熱電球を用いた電灯は、それまで灯油を使ったランプや蝋燭と言った火事の危険がある照明に取って代わる素晴らしい発明だったのです。

そのほかにも、現在のオーディオの先駆となる「蓄音機」や映画の原型「キネトスコープ」、アルカリ蓄電池や人工ゴムと言った現代文明に深く関わる発明に関わってきたことこそが、エジソンの偉大さの証明といえるのではないでしょうか。

 
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エジソンの人物像

ただ、歴史上で多大な功績を残した人物というのは、ある意味アクの強い性格をしていることがしばしばです。エジソンもその例に漏れず、偏屈な所やとっつきがたい所があったのです。

独学の影響

エジソンは、どの伝記においても「教師に見放されて小学校を中退し、元教師である母親の教育で発明に興味を持つようになった」と記されています。

このような教育方針を取る家庭は、現代のアメリカでも珍しいことではないようです。現に、母親が教師役を努めた兄弟全員が飛び級制度で20歳前に大学を卒業した家庭があるほどです。

ただ、このように学業最優先の教育を受けると、同年代の子と学校などで交流する機会が損なわれてしまい、コミュニケーション不全になる可能性が指摘されています。エジソンのとっつきづらい性格は、幼少期の環境によって形成されたものであるともいえます。

 

追い抜かれたくない頑迷さ

また、エジソンは同業者に対する妬みが強かったことが良く知られています。交流と直流でかつての部下であったニコラ・テスラと対立したことや、競合する発明品の製作者を相手に裁判を起こし続けたエピソードなどは有名です。

エジソンは他の発明家のようにちゃんとした教育を受けていなかったことがコンプレックスになっていたのではないかと推測できます。「学校に通わなかった俺が多大な努力をして作った発明を、暢気に学校に通っていた奴らが真似したり追い抜いたりするのは許せない」、そんな気持ちがエジソンの胸を占めていたのかもしれません。

 

友人に見せるもう一つの顔

エジソンは「孤高の発明王」として、トップに君臨することに執着していた面があったのは確かです。しかし、仲間内では進んでジョークを飛ばすユーモア精神の塊のようだったと言われています。

たとえば、エジソンの生涯の友人として知られる自動車王のヘンリー・フォードは元々エジソンの会社の従業員であったことが知られています。一回りも歳が違うフォードとエジソンが友人関係になっていったのは、研究する対象が重ならなかったことと、困難に進んで立ち向かうフォードに共感したのが大きかったのではないでしょうか。

 
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