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日本で食べられている昆虫

日本で食べられている昆虫

昆虫食は、日本の山間部では川魚に匹敵する貴重なタンパク源として古くから親しまれてきました。交通・輸送事情の変化や、食料の保存技術の発達に伴って日本の昆虫食は珍味としてその風習を残しています。

しかし、日本の昆虫食には独特の風味や味わいがあり愛好者も多く、スーパーなどで購入できるものもあるほどに日本の食文化に定着しているのです。


  

日本における昆虫食とは

日本における昆虫食は、農耕文化と共に広まったものと考えられています。例えば、日本の昆虫食の代名詞であるイナゴの佃煮は、稲作の邪魔者になるイナゴを大発生する前に捕獲して、米などの穀物では摂りきれない栄養分を確保するという一石二鳥の目的で生み出されたものです。

蜂の子も山に入る時に障害となるスズメバチを駆除すると同時に、蜂の持つ豊富な栄養を摂取することを目的としているのです。このように、日本における昆虫食とは『栄養補給と生活の妨げの排除を同時に行える手段』として浸透していたのです。

日本における昆虫食の衰退

しかし、日本における昆虫食は時代の変化と共に衰退していきました。米食で摂りきれないたんぱく質などの不足する栄養を補給するための役割は、発達した輸送技術や保存技術によって送られてくる新鮮な肉や魚などに取って代わられた。

日本人の味覚に慣れ親しまれた味も、食の欧米化によって敬遠されるようになりました。また、虫に対するイメージの悪化や農薬の使用などにより害虫駆除の手法が変化したことも衰退の原因の一つです。

日本の昆虫食の変化

日本人は時代の流れと共に昆虫に栄養を求めなくても良いようになりました。しかし、全ての昆虫食がなくなったと言うわけではありません。

食卓にのぼる一般的な惣菜から、珍味や高級食材として扱われるようになっていったのです。農薬を使用しての害虫駆除が一般的になったことや、材料となる昆虫の減少などによって昆虫食の希少性が高まったのです。

日本で昆虫食が盛んな地域

日本において、昆虫食の本場と呼べるのが長野県です。山に囲まれた地域では、タンパク源となる海の魚を手に入れるのが難しかったことから、昆虫食が発展していった経緯があります。

山間部での貴重なタンパク源として、味噌などの大豆製品と昆虫食はとても重宝していたのです。また、昆虫食は調理法によって長期保存が可能なので冬期の常備食としても活躍した食べ物なのです。

 

日本で食べられている昆虫を紹介!

では、長野県をはじめとする日本各地で食べられている昆虫は一体どのような顔ぶれなのでしょうか?

蜂・蜂の子

蜂の子は日本における昆虫食の代表格の一つです。蜂の成虫や働き蜂が分泌するローヤルゼリーやプロポリスは、日本以外でも食されていますが蜂の幼虫である蜂の子を食べるのは日本だけとなっています。

独特の苦味を持つ蜂の子は調理してご飯とあわせて食べるのが一般的で、愛好者の多い昆虫食となっています。また、成虫である蜂も油で揚げたり佃煮にして食べたりすることがあります。

>> 蜂・蜂の子の詳細

イナゴ

日本でイナゴとして食べられているのはイナゴ科のみならずバッタ科に属するトノサマバッタなども含まれて居ます。これは、バッタが大量発生し集団で行動するようになると性質が変わりイナゴのような体色と飛行能力を獲得する「相変異」と呼ばれる現象によるものです。

イナゴの食べ方としては佃煮が有名ですが、茹でてから乾燥させて味噌と混ぜ合わせたり、火であぶって農作業時のおやつとして食べたりと言った食べ方もあります。

>> イナゴの詳細

蚕のさなぎ

蚕は、衣食住のうち「衣」と「食」を支える昆虫として知られています。蚕はさなぎになる時糸を吐いて自分を包み込みます。この糸を紡いだ物が絹や真綿として扱われます。

糸を取ったあとの蚕のさなぎは、佃煮にして食べるのが一般的となっています。蚕の佃煮は日本だけでなく韓国でも食べられています。

>> 蚕の詳細

ざざむし

ざざむしは、トビケラやカワゲラと言った水棲の昆虫を使った昆虫食です。ざざむしの本場は長野県の伊那地方で、近くを流れる天竜川で獲った昆虫がざざむしの佃煮として調理されています。


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