チェダーチーズ
鮮やかなオレンジが印象的なチェダーチーズはサンドイッチやトーストに使われていたり、溶かしたチェダーチーズをポップコーンやホットドックにからませて食べられることで、日本人にも馴染み深いチーズです。濃厚な味わいが特徴ですが癖があまりないことから、そのままおつまみやオードブルとして使われることも多く、使ってみるととても使いやすいチーズで、様々な料理に使うことが出来ます。一度食べると病みつきになってしまうチェダーチーズの味は家庭でも色々な料理に生かすことが出来るのです。
チェダーチーズってこんなチーズ!
イギリス人がいるところ、英語を話す人がいるところにはチェダーチーズがある、と言われることもあるほど世界中のあちこちで作られ食べられているチーズがチェダーチーズです。イギリスで作られているチーズのほとんどがハードタイプのチーズですが、その中でも生産量が最も多いチーズがこのチェダーチーズなのです。
チェダーチーズの歴史
チェダーチーズは、1500年頃のチェダー王朝からイギリスのサマーセット州にあるチェダーという名前の谷がある村で作られていた歴史の古いチーズです。昔からイギリスの農家で一つ一つ作られているものでしたが、1800年頃にチェダーチーズの製造に勢力を注いだことで知られているジョセフ・ハーディングによってチェダーチーズの生産は工業化できるように変化していきました。現在でも最高級のチェダーチーズと称賛されているものは1つ1つ農家で手作りされているチェダーチーズです。イギリス人が世界中に渡ると共に国を越えてチェダーチーズは広まっていき、特にアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどイギリスの影響を強く受けている国では「アメリカン・チェダー」「カナディアン・チェダー」など独自のチェダーチーズも生み出されていきました。
チェダーチーズの特徴
チェダーチーズは製造過程で水分をしっかり抜き、短くても3~4ヶ月、長いものだと1~2年以上熟成させて作るハードタイプのチーズです。熟成期間が長く、長期保存が可能なため家庭でも手軽に利用することが出来るのがチェダーチーズを初めとするハードタイプのチーズの特徴です。製造段階で水分を抜くためにカードと呼ばれる凝乳を細かく切り分け反転し、さらに細かくする「チェダリング」と呼ばれる方法で作られることがチェダーチーズの製造方法としてチーズを分類する時一つの基準になっています。チェダーチーズに含まれる乳脂肪は45%で熟成が浅いうちは中身が白っぽく、甘みがやや強めですが熟成度合いが進んでくるとオレンジがかったような黄色になり若干強いコクと芳酵になります。通常輸出されているのは茶褐色のリンド(表皮)のないリンドネスタイプが主でチーズの中身を着色する場合には、ベニの木から取れる植物性着色料を利用して色をつけます。
チェダーチーズの食べごろ
チェダーチーズの食べごろは一般的に、出来上がってから5~8ヶ月熟成させたものが食べごろと言われていますが場合によっては1~2年以上熟成させることもあります。
チェダーチーズを使ったサラダのレシピ
コクのあるチェダーチーズはさっぱりとしたサラダにしてもおいしくいただけます。和風のサラダにも相性の良いチェダーチーズのちょっと変わったレシピをご紹介します。カルシウムが豊富に含まれたチェダーチーズを加えるだけで、いつものサラダがより栄養バランスの良いメニューになりますよ。
材料
チェダーチーズ 40g
大根 1/2本
ツナ缶 80g
きざみ海苔 少々
マヨネーズ 大さじ2
醤油 大さじ1
七味(お好みで)少々
作り方
- チェダーチーズはシュレッドできるチーズおろし器で細くおろしておきます。チーズおろし器が無い場合は万能おろし器か、包丁でスライスしてから細ギリにしておいていいでしょう。
- 大根を千切りにして軽く水に晒した後、ザルにあけて水を切ります。ツナは缶から出して少し油分をしぼっておきます。絞った油分は捨てずにおいておいてください。
- 容器にマヨネーズ・醤油を入れ混ぜ合わせます。先ほど絞ったツナの油分を小さじ1程度加えてください。その中にお好みで七味を少々加えます。
- きに大根・ツナ・チェダーチーズを盛り付け、合わせたドレッシングを回しかけます。最後に刻みのりを振りかけて完成です。
チェダーチーズのディップソースの作り方
チェダーチーズの鮮やかな色と濃厚なコクのある味を生かしたディップソースは、クラッカーやスティックサラダなどに付けても、サラダのドレッシングとしても使える便利な一品です。レッド・チェダーやマイルド・チェダーなどお好みにあわせてチェダーチーズの種類を変えて楽しんでみてくださいね。
材料
チェダーチーズ 80g
パプリカパウダー 大さじ1
パセリ(刻んだもの) 大さじ1
グレープシードオイルまたはオリーブオイル 大さじ2
塩・コショウ 少々
わいんビネガー 小さじ1/2
マヨネーズ 大さじ2
作り方
- チェダーチーズを細かくすりおろすか、包丁でみじん切りにしておきます。
- ボールにグレープシードオイルまたはオリーブオイル・パプリカパウダー・わいんビネガー・マヨネーズを入れて泡だて器でよく混ぜ合わせていきます。全体が良く混ざったらすりおろしたチェダーチーズを加えてさらに混ぜます。
- 塩・コショウで味を調えて最後にお好みでパプリカパウダーと刻んだパセリを加えて完成です。ドレッシングにする場合はお酢の量を増やすかマヨネーズを抜いても違った味わいが楽しめるチェダーチーズソースになりますので色々作り方を変えて試してみてくださいね。