チーズの保存方法

最近はチーズ専門店やチーズの輸入ショップなども増えてきて、本格的なナチュラルチーズをスーパーや通販などで比較的簡単に購入できるようになって来ました。色々なチーズを食べ比べてみたり、より美味しいチーズ・熟成度合いの好みのチーズなど自分の好きなチーズを料理やケーキなどのお菓子つくりに利用したりと、食生活の中にチーズを手軽に取り入れられるようになってきたのは栄養バランスのことを考えてもとても良いことですよね。料理などで余ってしまったチーズは、種類別に保存方法を変えることでもっと手軽に上手に利用することができます。


チーズの種類に適した保存方法・使い方

家庭でチーズを使う場合、保存方法や使うときに気をつけたいことなど解らないことが多いですよね。チーズは種類によって適した保存方法や食べるのに適した期間が違ってきます。健康な体と心を造るためにもってこいのチーズです。そのチーズに含まれる成分を上手に利用するためにも、正しい保存方法を覚えておきましょう。今よりもっと上手に沢山のチーズを使える用になりますよ。

フレッシュチーズ

フレッシュタイプのチーズにはクリームチーズ・カッテージチーズ・モッツアレラなどがありますが、熟成期間が無いまたは短期間のため美味しく食べられる期間はとても短くなります。保存せず一回で使い切ってしまうのが一番良いのですが、もし保存する場合には密封できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。この場合でも、3日~1週間以内に食べるか使い切るようにしてください。開封していないものは消費期限内に使い切ってしまうように考えて開封してください。冷凍保存はさけましょう。冷蔵庫内は乾燥しやすいので野菜室などに入れておくのがお勧めです。

白カビ・青かびチーズ

カビを利用している種類のチーズは外側から熟成が進んでいきます。冷蔵庫に入れても塾生はどんどん進みますので、計画的に使い切るようにしましょう。使いかけのチーズは切り口から乾燥しないように切り口部分をぴったりとラップでくるんでそれを密閉できる容器に入れて保存すると良いです。密閉容器内に酵素を出さないような野菜や果物を一緒に入れて密閉しておくとより乾燥を防ぐことが出来ますが、香りが強いものはチーズに香りが移ってしまうのでさけたほうが良いでしょう。白カビ・青かびタイプのチーズはお好みの熟成度まで寝かせてから使う場合もあると思いますので、その場合は出来るだけカットしない状態で熟成させるほうが、風味が落ちずに美味しく食べることが出来ます。

ウォッシュチーズ

タレッジオやリヴァロなどの白カビタイプ以外のウォッシュタイプのチーズは特に乾燥させないように保管してください。ウォッシュタイプのチーズには、香りが特徴の種類のチーズが多いので、臭いと乾燥を防ぐために全体をラップで包んでから密閉容器に入れて保存します。湿度を保つために野菜室に入れて保存したり、水分を適度に補えるような野菜を入れてこまめに交換するのがお勧めです。ケーキなどのデザートやオードブルに使うことが多いと思いますので、熟成させる場合にも香りを逃がさないように保管しておくことが大切です。

半硬質チーズ

セミハードのチーズには、酵素を使って発酵・熟成させるものがあります。購入する際は通常カットされた状態で市販されていると思いますので、保存中にカビが生えないようにするためにも全体をラップでぴっちりと空気が入らないように包んで適度な湿度のある野菜室に保存しましょう。ぴったりとくっつかないタイプのラップだと初めにしっかり包んでも途中で空気が入ってしまっては意味がなくなるので密閉できる容器や袋状ジップロックなどを利用すると良いと思います。熟成したものをカットした状態で購入してくるチーズですので、購入したあと家で熟成が進んでいくということはあまりないのですが、乾燥しやすいということを覚えておきましょう。購入したチーズは1~2週間で食べ切り、使いきれない場合は小分けにして冷凍してもかまいません。その場合は風味が落ちますので、自然解凍したチーズは調理して使うのがお勧めです。硬くなってしまった場合には、すりおろして使うのも良いでしょう。

硬質・超硬質チーズ

硬質タイプや超硬質タイプのチーズは、もともと長期保存が可能なチーズですが、乾燥やカビは禁物です。半硬質のチーズと同じように購入時にカットされたものを買ってくることがほとんどだと思いますので、全体をしっかりぴったりラップで包んで野菜室に入れます。半硬質のチーズと違い小分けにして密閉できる容器や袋を利用すると熟成されて味わいが増すこともあります。その場合にも適度な水分とこまめな管理が大切です。冷蔵庫に入れっぱなしにはせず、ラップや容器から出してさらっと周りを拭いたり、湿度が足りているかを確かめましょう。しっかり包んでおけば冷凍保存しても風味があまりそこなわれずに保存できます。このタイプのチーズも乾燥して硬くなってしまったらすりおろすか、細かく刻んでケーキや料理に使うのがお勧めです。

シェーブルチーズ

山羊の乳で作られたシェーブルチーズには、ピラミッドと呼ばれる形をしたものが多くあります。また、独特の酸味があるチーズなので周りに灰がついていることもありますし、リンドと呼ばれる皮が付いているものと付いていないものがあります。独特の風味を逃がさず、乾燥を防ぎたいのですがこの山羊のミルクで作ったチーズにはラップはぴっちりとかけてはいけません。カビを塚手いるものが多いので、カビにダメージを与えないようにまた好みの熟成に合わせて利用できるようにふわっとラップをかけてください。もし、カットした残りを保存しておく場合には、切り口のところだけが軽くラップに当たるように包んで、密閉容器に入れましょう。乾燥を防ぐために香りのない野菜や果物を容器の中に入れ、野菜室など十分な湿度の保てるところに保管してください。しかし、シェーブルチーズは乾燥してしまっても他の種類のチーズに比べ美味しく食べることが出来ます。

チーズの保存に関する疑問

チーズを保存する場合どこまで食べられるのか気になる人も多いと思います。通常保管中に白かび・青かびチーズにもともと付いていたカビ以外のカビが生えてきたり、カビタイプのチーズではないのにカビが生えてきた場合、生えてきたカビが少しならふき取って問題なく食べることができます。沢山生えてしまった場合でも場合風味が落ちていますが、その部分だけ切り取って料理などに使うことが出来ます。しかし、もし違和感があった場合は食べるのは止めましょう。また、保管中外側の部分が乾燥して硬くなってしまった白カビチーズは外側を切り取って内側だけ食べます。白カビチーズの場合、アンモニアのような香りがするのは熟成の進行過程ででてくるものなので、心配ありません。気になる場合は食べるときに外側を切り取ってしまえば臭いはさほど気にならなくなります。

チーズの形状による種類とカット方法

チーズには製造過程で最も適した形があります。そのためチーズによって大きさも形も様々です。栄養の詰まったチーズを上手に食べるための切り方のコツをご紹介します。切り方次第でチーズの味も変わってくるんですよ!

丸ごと購入するチーズの切り方

外側から熟成が進む種類のチーズや外側から中心に熟成が広がっていく種類のチーズもあります。丸ごと購入してくるような種類のチーズの場合は熟成の進んだ場所と熟成の浅い場所が均等に一切れの中に納まるようにカットしていきます。

小さめの平たい円形チーズ(カマンベールなど)

ケーキのようにチーズの中心から放射線状にナイフを入れてカットします。とても小さいチーズの場合は、真ん中から半月型になるように半分に切り分けてもいいでしょう。

棒状・バトン型のチーズ(シェーブルチーズ、クリームロールなど)

クリームロールなどの筒状のチーズは輪切りに切っていけば、中心と皮の部分を均等に切り分けることが出来ます。

ピラミッド状のチーズ(シェーブルチーズなど)

円形のチーズと同じように中心から放射線状に切れるように切り分けます。高さがあって三角形のピースに切り分けにくい場合には、初めに2等分してからもともとの中心部分から放射線状に切り分けていくと良いでしょう。

カットチーズの切り方

パルミジャーノ・レッジャーノやリコッタ、ミモレットなどはとても大きい重量のあるチーズの種類ですのでカットされた状態で購入してくると思いますが、カットされたものでも最後まで美味しく食べられるように切り分けるときも考えながらきると保存するときにも上手に保存することが出来ます。

三角ピースのチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノなど大型のチーズを切り分けたもの)

三角にカットされたチーズの場合、チーズを寝かせて横に向けた状態で小さな三角形を均等に造るように切り分けていきます。分厚いチーズの場合にも、まず上下に2等分した後、三角形が交差して重なっているような形になるように切り分けていくと、熟成した部分が均等に分けられて美味しく食べることが出来ます。


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