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納豆チャーハンレシピ
日本を代表する加工食品の一つ・納豆は、さまざまな料理の具材としても使われています。味噌汁に入れたり、パスタに絡めたりと様々な調理法が考案されていますが、チャーハンの具として使う方法が注目を浴びています。
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驚異の納豆パワー
納豆には血をサラサラにして、美肌をもたらすナットウキナーゼや骨を丈夫にするビタミンKが豊富に含まれています。ナットウキナーゼの力は、「エコノミークラス症候群」に代表される血栓症を解消する手段として非常に注目されています。また、納豆に含まれる保湿成分は肌のかさつきを抑え、瑞々しく若々しい肌を作るとして石鹸やローションなどにも配合されています。また、納豆は抗菌作用が高くO-157が流行した時にもその効果を発揮したという報告もあります。ただ、ナットウキナーゼは70℃以上の高温下では構造が壊れてしまうので、調理する際には気を使いたいものです。
納豆は何回かき混ぜれば美味しいのか
納豆を食べる上で、問題になるのが「かき混ぜる回数」です。醤油を加えてかき混ぜると、納豆はだんだんと糸を引いてきます。芸術家で食通としても知られる北大路魯山人は、「何も加えず305回、醤油を加えて119回かき混ぜ、薬味と辛子を入れる」、魯山人納豆という納豆の食べ方を編み出しています。混ぜれば混ぜるほど引いてくる納豆の糸には、うま味成分のグルタミン酸やアミノ酸が含まれているので、混ぜた回数が多ければ多いほど美味しくなるという特性があるのです。ただ、混ぜる回数を増やしすぎると納豆の原形が崩れてしまい調理に向かなくなるので、納豆炒飯などの納豆料理に使う場合は混ぜる回数を500回程度に抑えておいたほうが無難です。最近は「なっとう」をかき混ぜる専用の器具も売られており、「納豆を良くかき混ぜる」ことが浸透しつつあるようです。
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納豆チャーハンの優れたところ
ナットウはたんぱく質に各種ビタミンやカルシウム、アミノ酸などの必須栄養素をバランスよく含んだ食品なのですが、栄養学的に見ると不足している栄養素が幾つかあることがわかっています。ナットウに不足している栄養を補うのに最も都合の良い食品が卵なのです。卵・納豆・ご飯の三種の食材の組合せで身体を作るたんぱく質・エネルギー源になる炭水化物・身体の調子を整えるビタミン・ミネラルがバランスよく摂取できる納豆炒飯は、まさに完全栄養食品と言えるのです。
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納豆チャーハンのレシピ
それではいよいよ、調理に入っていきます。前述のように、納豆の有効成分であるナットウキナーゼは70℃以上の高温に晒されると構造が壊れて、効能を発揮しなくなります。ナットウキナーゼのパワーを活かすためには出来上がる直前に投入するべきですが、それなら普通にご飯にかけて食べてしまったほうが良いかもしれません。また、ナットウの匂いが気になると言う人はにんにくや生姜などを一緒に入れて炒めることをお勧めします。
納豆チャーハンの材料(二人分)
- 納豆 …… 2パック
- 卵 …… 2個
- ご飯 …… 茶碗三膳分程度
- ネギ …… 四分の一ほど
- 塩・こしょう …… 少々
- 醤油 …… 適量
- 油 …… 大さじ2杯
納豆チャーハンの作り方
- 下ごしらえですが卵は溶き卵に、ご飯は水分を飛ばして温めた状態に、納豆は醤油を加えて糸が引くまでかき混ぜておきます。
- 納豆に付属している辛子やタレはお好みで使ってください。
- 煙が立つまで加熱したフライパンに油を引き、卵を投入して半熟状態にまで火が通ったらご飯を投入します。
- ご飯に卵が絡んできたら、ネギと納豆を投入します。
- 全体に納豆が絡んだくらいで塩・こしょうで味付けして、醤油を鍋肌に回して香り付けします。
- 火を止めて皿に移して出来上がりです。
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納豆チャーハンの注意点
納豆には、プリン体が含まれているので痛風の人はあまり食べないほうが良いと言われています。また、ワルファリン系薬剤を服用している人はナットウを食べると効果が出なくなるので服用中は食べないでください。
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