|
あんかけチャーハンレシピ
あんかけチャーハン(あんかけ炒飯)は、チャーハンの中で最もバリエーションの多いチャーハンと言えます。プレーンなチャーハンに、多種多様のあんを掛けることで千変万化に味や見た目が変わるのです。野菜たっぷりのあん、カニやフカヒレを使った高級感溢れるあん、大盛りの肉で満腹中枢を刺激するあん、卵の白身でふんわりと胃に優しいあんと、あんかけチャーハンの魅力を存分に伝えてくれるのです。
あんかけチャーハンの魅力とは・その一「ご飯とあんの組合せ」
あんかけチャーハン(あんかけ炒飯)は、普通のチャーハンには無い美味しさを持っています。その一つが「あんとご飯のハーモニー」なのです。油で卵と共に炒められたチャーハンはパリパリホロホロの食感を持っていますが、あんが掛けられることでご飯の食感はパリパリからトロトロに変わります。中華丼や中華料理のおこげなどの「ご飯とあん」を組み合わせた料理は、ご飯の美味しさをあんがさらに引き立てています。あんかけチャーハンもまた、あんがご飯の美味しさをさらに引き出すのです。
あんかけチャーハンの魅力とは・その二「手軽さ」
あんかけチャーハンは、一手間加えるだけでチャーハンが本格的な料理に変身するという手軽さを持っています。簡単にいってしまえば具入りスープを作って、水溶き片栗粉を入れてとろみを出せばたちまちあんになり、本格的な中華料理が楽しめるという手軽さこそがあんかけチャーハンの魅力なのです。
あんかけチャーハンの魅力とは・その三「多彩さ」
前述のように、あんかけチャーハンはあんの具材を変えることで味わいが千変万化に変化します。具材を炒めて出た旨味をあんに閉じ込めることで、あん自体の美味しさはより強くなります。あんの具材を変えたり、調味料を変えたりするだけでも飽きの来ない多彩さを楽しむことが出来るのです。
|
カニのあんかけチャーハン
人気の高いカニを使った料理は、中華料理の定番となっています。産地直送からカニ缶まで、カニは日本人の食生活に根付いている食材でもあります。そんなカニを使ったあんかけチャーハン(あんかけ炒飯)をご紹介します。
カニのあんかけチャーハンの材料(二人前)
- カニ …… 200グラム
- 野菜類 …… 一人当たり100g程度
- 水またはスープ …… カップ3杯程度
- 塩・こしょう …… 少々
- 水溶き片栗粉 …… 水:片栗粉を1:1で混合したものを大さじ3杯程度
- 食用油 …… 大さじ二杯
カニのあんかけチャーハンの作り方
- 野菜類は水洗いした後で食べやすい大きさに刻んでおきます。
- 水溶き片栗粉も下ごしらえの段階で作っておいてもいいのですが、時間を置くと片栗粉が沈殿するので気をつけましょう。
- 加熱して油を回したフライパンに、火の通りにくい野菜類を先に入れて炒めます。
- 焦げ付かない程度に野菜に火を通したら、水またはスープをフライパンに入れます。
- スープを温めつつ、カニを投入してさらに加熱します。
- スープが沸騰してきたら水溶き片栗粉を均一になるようフライパン全体に投入します。
- 火を弱め、とろみが出てくるまでゆっくりとかき混ぜながら煮込みます。
- とろみが出てきたら火を止めて、深めの皿に盛りつけたチャーハンの上からかけて出来上がりです。
|
八宝菜風野菜のあんかけチャーハン
「一日の食事は、バランスよく栄養を取ることが重要である」と言われていますが、なかなかバランスを考えた食事が取れないのが実情です。特に野菜は敬遠しがちな食材の一つになっています。自分で食事を作る時くらいは、野菜を豊富に取りたいものです。そこで、八宝菜風にアレンジしたあんを使ったあんかけチャーハンに挑戦してみましょう。
八宝菜風野菜のあんかけチャーハンの材料(二人前)
- 白菜 …… 100グラム
- アスパラガス …… 2本
- ニンジン …… 50グラム
- たけのこ …… 50グラム
- しいたけ …… 3個
- きくらげ …… 5グラム
- 豚肉 …… 100グラム
- イカ …… 50グラム
- ダシの元 …… 大さじ二杯
- 醤油 …… 大さじ二杯
- 塩 …… 少々
- 水 …… カップ半分
- おさけ …… 大さじ一杯
- 食用油 …… 大さじ二杯
- 水溶き片栗粉 …… 大さじ二杯
八宝菜風野菜のあんかけチャーハンの作り方
- 野菜は一口大に切っておきます。
- きくらげは水で戻し、しいたけはスライスしておきます。
- 豚肉とイカは、食べやすい大きさに切り分けておきます。
- 加熱したフライパンに油を回し、野菜から先に炒めていきます。
- 野菜に火が通ったら、しいたけ・きくらげ・豚肉・イカを入れて炒めます。
- 豚肉やイカに火が通ってきたら、味付けをしていきます。
- 塩・醤油で味付けしてから香り付けに「おさけ」を入れて全体に馴染ませます。
- 全体に味が付いたら水を入れ、ダシの素を溶かし込みます。
- 煮えてきたら水溶き片栗粉を入れてとろみが付くまで煮込みます。
- とろみが付いたら火を止め、炒飯の上に盛り付けて出来上がりです。
八宝菜風野菜のあんかけチャーハンのワンポイント
「八宝菜」風なので、八宝菜そのものを作ってしまっても良いのですが、具が多すぎると炒飯を食べるのが億劫になってしまいます。具材にはエビやホタテなどを入れても良いでしょう。ダシの素は、昆布だしなどの和風だしでもいいのですが「味覇」などの中華スープの素を入れると本格的な味になります。
|
卵のあんかけチャーハン
最近話題になっているのが、黄身だけを使ったタイプです。簡単に「黄金チャーハン」を作れるので好評なのです。しかし、余った白身はどうすればいいのでしょうか? そこで、残った白身をあんにしてしまおうというのが卵のあんかけチャーハンです。
卵のあんかけ炒飯の材料(二人分)
- 卵 …… 3個
- ご飯 …… 三膳分
- ネギ …… 四分の一
- 塩・こしょう …… 少々
- ダシの素 …… 大さじ一杯
- 水 …… カップ半分
- 醤油 …… 大さじ一杯
- 食用油 …… 大さじ二杯
- 水溶き片栗粉 …… 大さじ一杯
卵のあんかけ炒飯の作り方
- まず卵を、殻を使って白身と黄身に分けます。
- 黄身はよくかき混ぜてご飯に混ぜてしまいます。
- ネギは半分に分けて、みじん切りと削ぎ切りにします。
- 加熱して油を引いたフライパンに卵ご飯を入れて炒めます。
- ネギを入れたら塩・こしょうで味付けして、醤油で香り付けします。
- 小さめの鍋に水を入れて沸騰させます。
- 水が沸騰したらダシの素を入れ、箸で鍋の中をかき回しながら白身を注ぎいれます。
- 白身が固まってきたら、塩・こしょうで味を整え水溶き片栗粉でとろみをつけます。
- とろみが付いたら火を止めて、盛り付けたチャーハンの上からかけて出来上がりです。
|
あんかけチャーハンの注意点
あんかけ炒飯全般において注意すべき点は、まず「あんの量を多くしすぎないこと」です。具が多すぎると手をつけていないチャーハンがあんの水分を吸収してしまうのです。伸びたラーメンのような食感になり、食欲が落ちてしまいます。第二に注意するべきは「大きくて深めの皿に盛り付けること」です。皿の選択を間違えると溢れ出てしまう可能性があります。第三には「あんの味付けを濃くしすぎないこと」です。あんは水溶き片栗粉を入れたあととろみが付くまで煮込むので、水分が減って味が濃くなるのです。なので、あん自体の味付けはやや薄味にしたほうがちょうど良くなります。
|
あんかけチャーハンの極意
あんかけ炒飯を美味しく作るための極意を伝授します。それは「炒飯とあんに同じダシの素を使う」ことです。調理法の中には、「共通点のある素材で味を纏める」というものがあります。これを利用したのが東北名物のいちご煮です。いちご煮は昆布を常食するウニとアワビを合わせているのです。あんとチャーハンの相性を合わせることでもっと美味しくなるのです。
|