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チャーハン・ピラフ・焼き飯の違いとは

普段私たちは何の気なしにチャーハン(炒飯)を食べています。しかしそのチャーハン、本当はピラフなのではないでしょうか? 実は焼き飯なのではないでしょうか? では、チャーハンとピラフと焼き飯の違いはどこにあるのでしょうか?

チャーハンとピラフ

ピラフは『炊いていないお米を油で炒めてからスープで炊く』料理です。対するチャーハンは『炊いたお米を卵と一緒に油で炒める』料理です。チャーハンとピラフはそもそも工程からして違うのです。

チャーハンとピラフの共通点とは

チャーハン(炒飯)とピラフの原形になったのはインドの「プラーカ」という料理です。このプラーカがトルコに持ち込まれて「ピラウ」となり、フランスで「ピラフ」となったのです。時を同じくして、プラーカは中国に伝播しチャーハンの原形となりました。中華料理では点心料理の一種として「炊いた米を炒める」のですが、台湾料理でのチャーハンはピラフのように「スープで炊いてから炒める」料理なのです。

チャーハンとピラフは遠い親戚である

炒飯の原形も、ピラフの原形もインドのプラーカにあります。つまり、チャーハンとピラフは遠い親戚のようなものなのです。中華・フランス・トルコが世界三大料理と言われていますが、チャーハンはその世界三大料理に跨る料理でもあるのです。

チャーハンと焼き飯

焼き飯の発祥は、中国から日本に伝わってきたチャーハンが原型となったと言われています。しかし、日本においてはチャーハンと焼き飯は厳密な区分をされていないようです。

チャーハンと焼き飯の違いは

実は、炒飯と焼き飯にはれっきとした違いがあるのです。チャーハンが「卵を先に入れてからご飯を入れて炒める」のに対し、焼き飯は「ご飯を先に炒めてから卵を入れる」のです。焼き飯は、関西を起源とする「粉物」文化に根ざした食べ物と言われています。「粉物」とは、お好み焼きやたこ焼きなどの小麦粉を材料にした料理を指します。これらの料理を作るために鉄板が普及し、鉄板を使って調理する手法が必然的に育っていったのです。

焼き飯は関西の味

焼き飯が先にご飯を炒めるのは、粉物文化の影響を受けているからに他なりません。たとえば広島風お好み焼きは、生地を焼きキャベツや焼きそばなどの具を載せた後に卵を焼いて全体を纏めます。これと同じように焼き飯はご飯に火を通しきってから卵を絡めるのです。近年人気を博したソバ飯も、鉄板を使って作る焼きソバと焼き飯を合わせた関西らしい料理の一つなのです。

チャーハンとピラフと焼き飯

古くから大陸の文化を吸収していた日本にも、早い時期にチャーハンは伝わっていたようです。唐代に中国に伝わった「プラーカ」は、遣唐使の手によって日本に伝わって言ったようです。この時日本に伝わった「プラーカ」は、胡麻油を使って米を炊く「油飯」になったようです。しかし、日本では「プラーカ」はチャーハンとしてではなく、余ったご飯を再加熱して食べる「焼き飯」として発展していったのです。

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