四川省の自然遺産
四川省には中国だけではなく、世界でも有名な自然遺産と文化遺産が数多くあります。世界の自然と文化遺産には九賽溝の渓谷の景観と歴史地区(1992年、自然遺産)、黄龍風景区(1992年、自然遺産)、峨眉山と楽山大仏(1997年、自然と文化の複合遺産)、青城山と都江堰(2000年、文化遺産)の六ヵ所が登録されています。中国国家級の風景名所区に9ヶ所、歴史文化名所に7ヶ所があるほか、国家級の森林公園が11個、文化保護区が40個もあります。四川省は、多彩多様な民族風景と有名な四川料理で世界に名を知られています。
四川省の主要都市
成都は、四川省の省府として政治、経済、金融、交通、貿易の中心地です。
2001年、成都の人口は1000万人を突破しました。2300年以上の歴史を持っている成都は、巴蜀文化と豊富な食文化の町として多くの観光客を魅了しています。
改革開放20年以来成都の経済発展は著しいものとなり、2001年の国内生産総額は1491億元にもなりました。国際交流も活発化し、世界の10ヶ所の町と姉妹都市(日本の甲府市と姉妹都市)を結んでいます。四川省は1985年、山梨県と姉妹関係を結んでおります。
|
四川省はパンダの故郷
四川省といえば何といってもパンダです。中国の85%以上のパンダは四川省にあるので、「パンダの故郷」の美称を持っています。パンダを漢字で書くと「熊猫」、中国語では[xiongmao]と発音します。パンダは元来肉食動物ですが、現在は草食動物に変化しました。成年パンダの体重は100キロぐらい、身長は150センチぐらいで、一日10~15キロの竹を食しています。パンダの平均寿命は15年前後で、その数は1000頭もないと言われています。単独行動を好むパンダは性格がちょっと神経質なところがあり、中国の公園ではパンダの住まいに防音措置を設置しています。
四川省の飲食文化
四川省は、四川料理の元祖として世界に名を知られています。四川の人は、鍋料理が好きですが、特に「麻辣火鍋」を好んで食べます。四川はどの家にも「麻辣火鍋」専用のお鍋と種類豊富な香辛料があるそうです。四川の地形が盆地ということと四川の人がよく「麻辣火鍋」を食べるということで、中国の人は笑い話として「四川は大盆地、火鍋は小盆地」と言っています。四川の火鍋は中国で大変人気があり、全国各地に「四川火鍋」のお店があります。日本では四川料理といえばマーボー豆腐、チンジャオロースなどですが、中国の人は四川料理といえばまず「四川火鍋」を思い出します。
|