抄手
「抄手」は日本ではそれほどメジャーな四川料理(もしかすると一度も耳にしたことがない人のほうが多いかも知れません)ではありませんが、中国ではとても有名な軽食です。「四川省に行って抄手を食べなければ四川に行った意味がない」と言われるぐらい「抄手」を好んで食べる中国人は多いです。抄手とは一体どんな食べ物でしょう? 分かりやすく言えばワンタンの別名です。しかし、抄手とワンタンは同じようで違う二つの食べ物です。
抄手の特徴
四川料理の最も大きな特徴は、唐辛子、花椒などの香辛料を使うことです。ゆでた抄手にスープを入れ、四川風の調味料をかけて食べるのが最もポピュラーな食べ方です。でも、ゆでた抄手にスープを入れないで調味料だけかける食べ方も結構人気があります。抄手の皮は、ワンタンの皮より薄く使う生地が違います。日本では抄手の皮を手にすることが難しいので、ワンタンの皮で代用するしかありません。抄手にかける特製調味料は自分で作ることができます。
酸菜魚
酸菜魚は四川料理の一つとして四川省の重要都市重慶(じゅうけい)の漁村から全国に伝わりました。当時大きな魚はすぐ売れましたが、小さな魚はなかなか買う人がいなく漁民たちは非常に困っていました。せっかく取った小魚を捨てるのはもったいないし、漁民たちは川辺に住んでいる農家の酸菜と交換するようになりました。ある日、酸菜と小魚を一緒に料理したところ絶妙な味にみんなが大変驚いたそうです。その後、酸菜と魚を一緒に調理した「酸菜魚」は重慶の名物料理となりました
酸菜魚の歴史
「酸菜魚」が「誕生」してから重慶にあるどの食堂でも「酸菜魚」を出すようになりました。重慶のコックさんたちの努力もあって、「酸菜魚」は90年代の始め頃中国全土で非常に流行りました。「酸菜魚」が中国の人々に愛された最も大きな理由は「今までなかった味とそのおいしさ」です。「酸菜」というのは、中国のお漬物です。「酸菜魚」は四川料理の中で発酵料理に属していますが、酸菜の酸味と新鮮なお魚の美味が何とも言えないハーモニーを演じています。