担々麺の歴史
中国四川の人が毎日のように食べている担々麺は、100年以上の歴史を持っています。坦々(天秤棒)を担いで街を歩きながら麺を売ったということで「担々麺」という名前をつけたそうです。担々麺は上等な小麦粉を丸い「うどん」のように伸ばし食用の時、沸騰したお湯で茹で特性のタレをかけて食べるのが中国本場の食べ方です。日本流で言えば「汁なし担々麺」が本場の食べ方というわけです。「汁あり担々麺」は、坦坦(天秤棒)を担いで(揺ら揺らして汁がこぼれるため)麺を売ることには適してなかったので昔は「汁なし担々麺」が主に食べたそうです。
汁なし担々麺と汁あり担々麺
担々麺の歴史からいうと、汁なし担々麺こそ担々麺の本場です。生麺を茹で醤油、赤い唐辛子油(ラー油)、酢、ゴマ味噌などの調味料をかけて食べるのが四川風担々麺の食べ方です。汁なし担々麺は、汁あり担々麺と違ってスープを作る手間がなく調味料さえあればすぐ食べられるので実に簡単です。四川の人は、担々麺をいつでも食べられるよう自家製担々麺特製タレを常に用意しています。家によって担々麺のタレの味は異なります。
四川人が語る担々麺
四川は、四川料理のほか麺がおいしいことで有名です。四川麺と中国北方麺と違って麺そのものの味にそれほどこだわりません。つまり、麺よりタレ若しくはスープのほうに神経を使うわけです。正直に言うと、四川麺は北方麺と比べようがありません。それで四川の人は、四川料理の作り方を応用して四川独特の四川麺を作り出したわけです。北方麺は、こしが強く味のほうは日本の手打ちうどんと非常に似ています。
一風変わった担々麺
麺好きな人なら毎日麺を食べても飽きないはずです。しかし、毎日食べる麺が作るのに時間と手間がかかるのではあまり面白くありませんね。麺好きな四川の人は手軽く、簡単にできる担々麺メニューをたくさん生み出しました。中国の一般家庭では料理にあまり時間をかけられません。というのは、中国では夫婦共働きがごく普通だからです。卵とトマトの担々麺は、四川の人がよく食べる一風変わった「汁あり担々麺」です。「汁なし担々麺」に飽きたとき、若しくは作り置きのタレがない時には卵とトマトの担々麺を作って食べます。
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