はじめての四川料理
マーボーナス 四川料理特有の香辛料 四川料理のレシピ 中華のお供「紹興酒」

マーボーナス

四川料理の定番メニューといえば、マーボー豆腐とマーボーナスですよね。マーボー豆腐とマーボーナスは中国の人がよく食べている家庭料理だけではなく、日本人がよく食べている中華料理でもあります。漢方医は「ナスは野菜でもあり良薬でもある」ので、普段からナス料理を一杯食べたほうが良いと言っています。食欲があまりない時、ちょっぴり辛いマーボーナスを食べるようお勧めします。マーボーナスは、食欲がそそる「ご飯泥棒」と言っても過言ではありません。

マーボーナスの栄養

マーボーナスは、ひき肉と茄子のほか、葱、にんにく、生姜など薬味も入っていて栄養バランスが取れた中華料理です。ナスは数少ない紫色野菜の一種で、中国人の食卓でよく見かける家庭料理です。ナスの紫色の皮にはビタミンEとビタミンPが豊富に含まれているので、マーボーナスを作る時には皮を剥かずに作ったほうがいいです。ナスの皮を剥くと確かに食べやすいかも知れませんが、皮の栄養を全部捨てることになるのでとてももったいないです。マーボーナスを作る時には、皮が気にならないよう工夫しながらぜひナスを丸ごと使ってください。

マーボーナスと漢方医学

紫ナスにはどの野菜も比べ物にならないほど、ビタミンPが豊富に含まれています。ビタミンPは小さい血管の出血を防止し、高血圧、動脈硬化にある程度の治療効果があります。ナスに含まれている植物繊維は、コレステロールを下げる効能があります。最近、ナスをしょっちゅう食べると癌(がん)の抑制作用があることが判明されました。中国の漢方医学では「ナスには解毒解熱、痛みを和らげる」効能があるとされ、ご家庭でナス料理を積極的に取り組むように指導しています。ナスは生理痛、慢性胃炎にも非常に良いとされています。

中国でマーボーナス丼が大流行

中国では現在マーボーナス丼を始め丼メニューがとても流行っています。マーボーナスは四川料理なのにどうしていまさら中国で流行っているんですか? と不思議に思っている人がいると思います。マーボーナスは確かに中華料理で、中国の人は昔から食べていました。しかし、「丼」は日本料理であることをご存知でしたか? 日本人が大好きなえび丼、カツ丼といった丼物は、日本人が考えた和食です。中国の人がマーボーナスを発明しましたが、マーボーナス丼は日本から「逆輸入」されて食べるようになりました。地域によって値段のほうは違いますが、中国でマーボーナス丼一杯のお値段はおよそ10元(一元は約17円)です。日本円に換算するとマーボーナス丼一杯が200円もしないのでとても安いと思われるでしょうが、物価がまだまだ安い中国では結構高いです。

マーボーナスレシピ

材料 (2人分)

  • ☆ ナス(中) … 2本
  • ☆ ひき肉 … 150グラム
  • (脂身が少しあったほうが香ばしいです)
  • ☆ ピーマン … 1個
  • ☆ にんにく … 1粒
  • ☆ 生姜 … 少々
  • ☆ 青ネギ … 10グラム (タマネギでも良いです)

調味料

  • ★ 醤油 … 大さじ一杯
  • ★ 砂糖 … 小さじ一杯
  • ★ 豆板醤 … 小さじ一杯
  • ★ 水溶き片栗粉 … 適量
  • ★ 酢 … 小さじ一杯
  • ★ ごま油 … 小さじ一杯
  • ★ サラダ油 … 適量
  • ☆ 唐辛子 … 少々 (子供のいるご家庭ではお控えください)

作り方

  • 1. ナスは皮を剥かず一口サイズの乱切りにし、水にさらします。
  • 2. ピーマンは種を取り、ナスと同じサイズに切ります。
  • 3. にんにく、生姜、青葱はみじん切りにします。
  • ※ポイント
  • 青ネギの代わりにタマネギを使う場合は、ナスと同じサイズに切ってください。
  • 4. 水にさらしたナスをよく水を切り(フキン若しくはキッチンペーパーで拭くとすぐ水が切れます)、油で1分ほど揚げます。
  • 5. 熱くなったフライパンに適量のサラダ油を入れ、ニンニク、しょうが、青ネギを入れて素早く炒めます。
  • 6. ひき肉と豆板醤を入れお肉の色がきつね色になるまでよく炒めます。
  • 7. お肉の色が変わり、香りが漂ってきたら醤油、砂糖、酢、唐辛子、水溶き片栗粉を入れます。
  • 8. 最後にごま油を入れ仕上げます。