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チェスと人類の歴史
今と昔のチェスは、駒も違えばルールも違います。
現在広まっているチェスは、イタリアのルネッサンス期に誕生しました。この時代の文献には、チェスの変化やテクニックがたくさん載っています。
また、チェスのルールは意外なことに昔からほとんど変わっていません。
このことからもチェスが長年愛されてきた理由がわかる気がしますね。
チェスを愛した人たち
イタリアのルネッサンス時代に出版された本を紹介します。
この時代になって駒の種類が変わり、ゲームもより攻撃力が増したものとなりました。
ルイス・デ・ルセナ…「チェスの技術」という本を出版しました。
イタリアン・ドミアーノ…現在残っているチェスの本の中で2番目に古いといわれています。
ドミアーノの本にはパズルとは異なった実戦的な問題が書かれ、ベストセラーとなりました。
ルーイー・ロペス…チェスの理論を説き、グレコの本が出版されるまで、チェスの最高権威といわれる本を書きました。
ジオアチーノ・グレコ…グレコは17世紀最強のプレイヤーといわれていました。グレコによってイギリスやフランスにチェスが広まったといわれています。
グレコが残した手稿がパリで出版されると、たちまちいろいろな言語に訳され、チェスのバイブルといわれるようになりました。
古典問題に挑戦!
古い本の中には、今では使われていない駒を記し、のちに入れ替わった状態で書き換えられている本もあります。
初心者の人にも挑戦しやすいのが、イタリアン・ドミアーノの問題です。ドミアーノの本には、余分な駒を排除したシンプルな問題が出されています。
ドミアーノの問題は現在も練習用として親しまれています。
【例題】
白:f6、Ra1、Ra7、Kg2、
黒:g6、h7、Rg8、
Qe8、Kh8に配置しているとします。
これを2手でチェックしてください。
【答え】
1.白のルーンが動き、黒のキングが動きます。
白:Rxh7+、黒:Kxh7
2. もう1つの白ルーンが動き、チェックメイト!
白:Rh1#
愛され続ける、チェスの今と昔
チェスは不思議なことに、今も昔もほとんどルールが変わっていません。
そして、世界中に広まっても国ごとの違いや大きな混乱はありませんでした。
チェスがどのように親しまれているのかを紹介したいと思います。
チェスの歴史
日本でなじみのある将棋も、チェスの親戚にあたります。現在のチェスになるまでに、たくさんのゲームが生まれました。
チェスはどのように世界中に広まっていったのでしょうか。
チェスと世界選手権
チェスは気軽なゲームとして親しまれていますが、競技としての一面も持っています。
今ではたくさんの試合が行われていますが、これらの試合はどのように発展していったのでしょうか。
人間対コンピュータのチェス
コンピュータの進化とともに、コンピュータチェスの腕前も上がっていきました。
最近の人間対コンピュータの対局では、コンピュータが勝つことが多くなっています。けれど、人間とコンピュータの思考はちがいます。チェスができるコンピュータは、どのようにチェスを考えているのでしょうか。